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毒舌
第33章 見えない魔の手
抱き締めながら
私を触る
りおくんの手とは
別の感覚がした。
別のっていうのは
りおくんの手だけにしては
多い、っていうか
遠い、っていうか。
りおくんが今触ってるのは
もっと上なのに
足元から
ざわざわ何かが
上がってきてるような
そういう感じ。
まさか、また?
こんなときに?
私は一緒にいる
りおくんが心配になった。
彼にまで
被害がいったら
どうしようとか
りおくんが気付いたら
気味が悪くて
怯えないか、とか。
逃げてほしいけど
もう声は出ない。

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