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毒舌
第33章 見えない魔の手
突然
入り口のシャッターを
閉める音が響いた。
暗い照明のせいか
ガランとした店内のせいか
開けたときより
ずっと響いた気がして
ドキリと心臓が跳ねた。
見ていなかったから
予想外のシャッター音に
驚いただけかもしれない。
お店が開いてる
わけじゃないから
シャッター降ろしておくのは
別に不自然じゃない、
けど
二人きりの場所が
密室になったことに
ちょっとだけ不安になる。
……ううん、
相手は高校生だよ
別に
心配いらないよ。
モテモテのバンドマンだし
りおくんからすれば
私なんかただのオバサン。

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