この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒舌
第29章 年下の
「いろいろありがとう。助かっちゃった」
「どういたしまして。――あ、俺、かんざきりおっていいます」
「りお君か。お礼に何か……何がいいかな」
んー……と
私が考え出すと
りお君は慌てて
「お礼なんて!」と
言ったのち、
「あ、」と
何かを思いつき
どうしよう……と
目をさ迷わせる。
「ん?」
私が軽く首を傾げると
りお君は
少し困った顔で考えてから
照れくさそうに
切り出した。
「もしよかったら……ライヴに来ませんか」
「らいぶ?」
「バンドやってるんです。月一でライヴハウス借りてるんで、都合つくときにでも……ダメですか?」
ぽくぽくぽく、ちーん。
「ライヴ。バンド。――音楽か」
『そこは考えるまでもなくね?』

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


