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第13章 豹変

健診のあと
一緒にご飯を食べようなんて

朝は言っていたけれど。


「ごめん、食欲失せたし。今食べたら確実に吐く」

「大丈夫ですよ、今日はもう帰ってお互い休みましょう」


計り知れない
ダメージを残したまま

私たちは
病院を後にした。


また
予防接種しに
通うとか憂鬱。


「今日は本当にごめん。普段は尊敬できる姉貴なんだけど、時々変な鬼畜スイッチが」

「もう忘れましょう」


今なら
どんな罪人にも
優しい言葉を
かけてあげれる気がした。


『とんだドＳだったな。お疲れ』


トビの労いの言葉も
今はそよ風みたいに
通りすぎてく。

もう
どうにでもなれ。