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かわいい狼くん
第15章 再会
支度を終えリビングへ行くと
アルが朝食を作ってくれていた
『アルくん、作ってくれたの?!
わぁ…ありがとぉ!』
「簡単なものだけど、どうぞ」
相変わらず優しく微笑むアルを
どこか懐かしく思う
やっぱり似てる…
あの夢の男の子達…
ズキッ!
『んっ…!』
カランカラーン
また一瞬頭痛が走り
心はフォークを落としてしまった
2人は突然の事に驚き心を見る
「ここっ…?!」
彰斗は慌てて心の元へ
駆けつけようとしたが
ひと足遅かった…
足元のフォークを拾い
アルの手が心の背中を優しくさする
「大丈夫?具合でも悪い…?」
『あっ…ごめんね!
大丈夫だよ!どうしちゃったんだろ〜?えへへ』
そんな心の様子を
彰斗はただ不安気に見つめていた……

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