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第13章 悲しみの欲

驚きのあまり目を見開き固まる


「る…り……？」


『寂しいのっ…
少しの間だけ！』


「…はぁ…。わかった」



触れる背中から全身に
熱いものが広がる…


春樹は必死に理性を保とうと葛藤する



すると後ろから手を回され
ギュッと締め付けられた…



「瑠璃…いい加減離れっ…」



『いやっ！』


「っ…？！」



いきなり声を上げて
さらに腕に力が入る…



瑠璃…？



『わ…たし…お兄ちゃんが好き！
好きなのっ…！』


ドクンッ…


「なに言って…」


『ずっとお兄ちゃんが好きだったのっ…
もう我慢できない…！』



パチンッ…


春樹の中で何かが弾けた…