この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
half. ~Sweet blood~
第3章 メインと、サブ…

訳が分からない表情の昂は、焦りを隠せないでいた。興奮気味に雪斗に訪ねる。
「な…なぁ、ユキ…遊人会って何だよ」
「知るわけねーだろ、でもあいつ達希を売ったって言ったよな」
聞いたこともない名前を必死に調べた。そしてみつけたのがこの会場を仕切っている会社だった。20になり二人でこの仕事に付いた。達希を探し出すために…
そして月日は流れ気付けば28になった。
今分かっている事は
達希を買ったやつの名前だけだ。
白瀬が達希を買ったという事が分かるまでにも相当な時間がかかった。なんせ物好きの集まりの中から探さなければいけないから…
「白瀬、そいつを見つけられれば…」
「あぁ、達希の居場所が分かる」
そして今日も来場者リストに
白瀬の名前が無いかを調べる。
オークションが開催される前には出席者のリストがでた。いくら裏とは言え信用あっての世界だ、会社側は違反があった時の為に名前や職柄を把握している必要があった。勿論関係者以外に口外しないという約束の元。

