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half. ~Sweet blood~
第12章 幸せは、誰にでも…

「ユキチャン…俺には優しくしなくていいんだよ?」
堕ちていく。
達希と共に。
心で違う顔を想いながら。
重ねるようにして。
疑似恋愛をするんだ。
達希に誘われ。
灰色の世界へと。
足を進める。
「あんっ…はぁ…ユキ…っん…もっと、もっと激しく俺を…こわ…して…っんぁぁ」
欲望を剥き出しにし、達希にぶつける。真っ白な肌には今でも残る、愛の証。何でかな…衝動にかられたんだ。
気付けば首に手をやり、絞めていた。
苦しそうにもがく達希は笑いながら泣いていた。白瀬を想い出しながら…
「んっ、くっ…あり…が…と、はぁ…ぁ」
「泣けよ…達希、っん…」
首が薄く紅色に染まる。
俺がしてやれる事…
高く突き上げられた双丘を鷲掴み、乱暴に打ち付ける。何度か射精を繰り返した達希は、力なく倒れ込みされるがまま揺すられた。
「はぁん、んっ…ぁ…あぁ…ん、ゆ…き」
意識朦朧とする達希に唇を合わせ、その時だけ優しく触れる。大切なものを壊さないようにと…
ルシア…
幸せになれ…

