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大嫌い
第6章 磐尾(25)
ポカンとしているのは僕と女の子の足元で仰向けになったチャラ男だけで、商店街の店主も客達も「またか」という顔で遠巻きに見ている。

「お姉ちゃん!」

ランドセルをカタカタ鳴らして小さな男の子が彼女に駆け寄った。

「…竜雄」

彼女は悪戯を見つかったガキ大将みたいな顔で男の子を見つめた。





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