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近くて甘い
第50章 選択

「今ね、化粧室で、偶然この前の女の子にあったの…
えっと…名前は知らないけど…」
「………田部さん…だと思います」
「あ?要くんも会った…?」
「いや、今、ちょっと見かけて…」
「そうだったんだ…。
何だか慌てて行っちゃったからちゃんとお話は出来なかったんだけど…」
ぼんやりと、ガラスの向こうを眺めていた要は、そこから顔を反らすと、口角を上げてフッと笑った。
「きっと…一緒にいたのが、婚約者ですね…」
「あら…婚約者と来ていたの?」
黙り込んでしまった要を恵美はジッと見つめた。
「要くん…?」
「……失礼…」
「何だか、この前からぼぉっとしてるみたいだけど…」
心配そうな恵美に、要は、満面の笑みを向けた。
「気のせいですよ…」
「そう…ならいいんだ」
その後、何事も無かったかのようにして、二人は食事を再開させた。
えっと…名前は知らないけど…」
「………田部さん…だと思います」
「あ?要くんも会った…?」
「いや、今、ちょっと見かけて…」
「そうだったんだ…。
何だか慌てて行っちゃったからちゃんとお話は出来なかったんだけど…」
ぼんやりと、ガラスの向こうを眺めていた要は、そこから顔を反らすと、口角を上げてフッと笑った。
「きっと…一緒にいたのが、婚約者ですね…」
「あら…婚約者と来ていたの?」
黙り込んでしまった要を恵美はジッと見つめた。
「要くん…?」
「……失礼…」
「何だか、この前からぼぉっとしてるみたいだけど…」
心配そうな恵美に、要は、満面の笑みを向けた。
「気のせいですよ…」
「そう…ならいいんだ」
その後、何事も無かったかのようにして、二人は食事を再開させた。

