この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第48章 想いは混ざる

手鏡でピョンっと跳ねたしつこい寝癖を仕切りに抑える。



ダメだっ…どうにもならないっ…




涙目になりながら、加奈子は根気良く髪の毛を手で押し付けていた。



直さないとまたからかわれちゃう…っ
今日こそ出来る女だっていうアピールをしたいのに!



刻々と始業時間が近付く…


せっかく間に合ったというのにもう10分もクッキーを持ったまま副社長室の前で立ち往生をしている。





「あーもう、やだやだ!!」



大きくため息をついたそのとき、目の前の扉の開いた音が響いた。




へっ…




「これは…失礼…」




目を丸くする要に、加奈子はギャッと声を出して背筋を伸ばした。



プッと吹き出した要は、勢いよく跳ね上がった加奈子の寝癖を見て、手を伸ばした。



「今日もまた随分…」



「っ……」



「いい髪型だね」



目を見開いた加奈子は、少しムッとしながら、持っていたクッキーを要に押し付けた。




そうやっていつもからかってくるんだからっ…



そして悔しいのは、そんな要の笑顔に一々ドキドキしてしまうことだ…

/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ