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第11章 愛の鎖

「起きているうちに会うのは久しぶりだな…元気か…？」


背後から腰を力一杯抱き締めて光瑠が尋ねる。


真希は怒った顔を徐々に弛緩させると、軽く微笑んで、はい。と答えた。


腰に回っている光瑠の腕に真希が手を重ねる。


光瑠は真希の肩に顎を乗せると机に置いてあるノートを覗き込んだ。


「どうだ…言ったやつはちゃんと出来たか」


ゆるゆると家庭教師が開始する。


「出来ました！」


そう返事をした真希に光瑠が目を丸くした。


そして目の前のノートを後ろから手を伸ばしてパラパラとめくる。


確か少し難しめのやつもあったはずだが…


「……お前、よくこれ出来たな」


光瑠の言葉に真希はえ？と声を発してノートを見た。