この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第54章 恩返し
甦るあの日のこと…



真希に気持ちを伝えることなく真希のことを追い払った光瑠。



そしてただただその苦しみを酒で誤摩化そうとしていた光瑠に要は目を覚めせと怒鳴り込みにいった──…



そのお蔭で今がある…




ふっと笑った光瑠は隼人の頭を撫でながら、要のことを見つめる。




「拒絶されることを恐れていたら、前には進めない…」



「────…」



「気付いているのに、気付いていないフリをするのも



後悔が残るだけだ…」




ニヤリと笑った光瑠に気付いた真希は、その視線の先の要のことを見た。



「あ…っと…

だから…

お前は立派だったと、そう俺は言いたい」




あとから話を戻した光瑠は隼人の方に向き直ってその少年の身体を力一杯持ち上げた。





「だから、いつまでも拗ねるな。

前を向け」



「………うん…」




「分かったか?」




「うん…」




ようやく微笑みを見せた隼人に、周りも安堵の笑みを洩らしている中、雷に打たれたかのようにその場で固まったままの要に、真希が近付いて行った。




/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ