この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
「私が欲しいですか?お嬢様」
第29章 専属〜叶わぬ逢瀬〜
彩芽の頬に尚弥の手が触れる。
尚弥はそのままゆっくりと
唇を近づけた。
彩芽もまた寂しさと
この気持ちが紛れるならと
ゆっくり目を閉じた。
もういい…
あたしがバカだったんだ。
もういい…
尚弥さんはそばにいてくれる…
唇が重なろうとした
その瞬間…
『彩芽…』
あ、たし…
トンッー
彩芽は尚弥を突き放した。
「ご…ごめんな…さい」
尚弥は少し驚き戸惑った。
「いえ…申し訳ありません」
彩芽は自分の唇に手を当てた。
尚弥は立ち上がり、
頭を下げ挨拶をした。
「ゆっくり、おやすみください。
失礼いたしますね…」
そう言って尚弥は彩芽の部屋を出た。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


