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第22章 蓮のスタートライン

「オーナーの元で経営を勉強させてもらいながら、営業とか色々かな！
　シェフじゃなく・・サラリーマン！」


嘘・・・・。どうして？？蓮は・・料理しないの・・・？


「給料もさ、前より少し上がるしさ！」


「でもさ・・・料理・・やめちゃうの？」


「七海・・大丈夫だよ。料理はまたいつでも始められるから・・・
　それから、オーナーがさ、七海は退職じゃなくて産休にすれば良いんじゃないか
　って言ってくれたんだけど・・」


「私の事も話したの？」


何でも勝手に決めちゃうんだから！そういうとこ昔から変わんない！！


「オーナーが言ったんだよ・・七海が来た時は一人で子供育てるって言ってたから
　了解したけど、今は俺も居るし・・・七海は体の事を考えた方が良いって
　仕事は子供が産まれてから再開させても良いだろうってさ・・」


そういう事か・・・。でもなぁ・・。


迷惑かけちゃうんじゃないかなぁ・・。


「七海！今、お前が無理して働いて倒れた方がみんなに迷惑がかかるんだぞ・・」


「そうか・・分かった・・・」


私は蓮とオーナーに甘え、産休を取る事にした。


そうだうよね・・赤ちゃんに何かあったらまたみんなに迷惑かけちゃうもんね。


そうして、私はしばらくの間、専業主婦にすることになった。


夜になり、片付けはほぼ終わった。


狭い部屋だけど、ここもここで落ち着くなぁ。