パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 分岐点

蓮ばっかりどうしてこんなに辛い思いしなきゃいけないの？


蓮は一生懸命頑張ってるのに・・。


どうして・・・。


私はどうしたら良いの？？


ここでもし、赤ちゃんが出来たって言ったらまた困らせちゃうのかな・・。


「七海・・。蓮君がね、この同居の話をしてきた時ね・・・
　こんな事を言ってたの・・・」


「何？」


そう言えば、この同居の話を私の両親に最初に話したのは蓮だったな。


「うん・・。もし、生活を共にして七海が俺を好きになってくれた時は
　結婚を許してもらえませんか？って・・・私とお父さんに頭を下げたのよ」


「えっ？私が蓮を好きになったら？」


「そう・・。蓮君は誠実だし働き者だし真面目だから、昔から七海と蓮君が結婚して
　くれたら良いなってちょっとだけ思ってた・・・。でも・・こんな事になるなんてね」


蓮は、何を思ってお母さんたちに話したんだろう・・・。


「お母さん・・。私はどうしたら良いの？蓮と離れたくないの・・・
　でも、蓮を傷つけたくもない・・・・」


お母さんは私を抱きしめ


「七海・・・ごめんね・・・本当にごめんね・・・」


私・・・。みんなを傷つけてるのかな・・・。


このまま蓮と一緒に居たら・・。家族を傷つけちゃうのかな・・・。



お兄ちゃんも・・美奈子さんも・・・海香も・・・・。


そして・・お母さん、お父さんまで・・・。


涙は止まらず・・・久しぶりに母親の胸の中で泣いた。