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第10章 元カノ登場！！

「七海さん！良いんですか？女性と出かけて行きましたよ！」


そうだよな・・・私はここでは奥さんだもんね。


みんな心配するのは当然だよね。


ってか、朝、ここ店だぞ！て言った蓮の言葉をそのまま返してやりたい気分だ。



「まぁ！良いんじゃない？？」


っとつい、そっけない態度を取ってしまうが私の気持ちを察知してか


みんなは何も聞かなかった。


蓮が戻って来たのは


午後の開店を一時間過ぎてからだった。


何をしてるの？蓮・・・。


私の気持ちはもう結構なモヤモヤでいっぱいになっていた。


仕事がようやく終わり、帰宅する事になった。


車の中で・・・


「蓮、今日はどこ行ってたの？」


「別に・・・」


やはり答えようとしない・・・段々怒りよりも淋しい気持ちの方が強くなっていた。



「河北さんって誰？？」


「・・・・・」


河北さんの話をすると一気に不機嫌になる。


「蓮？？」


「お前には・・・関係ないから」


関係ない？？何それ・・・。


私は必死で涙を堪えた。この涙の意味は良く分からない・・・。


確かに、私には関係ないかも知れない・・でもそんな言い方無いんじゃないかな・・・。



寂しくて仕方が無かった。