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ラブカルチャースクール 2
第10章 Lesson 四天王
「有難うございます」

扇子で口元を覆いながら、目を細めるハナブサ…
多分、微笑んでいるんだと思った。

「ブルーマウンテンです」

ヤナセの前にカップを置くと

「有難うございます…琴海様が淹れて下さったのは?」

「私はハナブサさんの…グァ…」

「グァテマラだろ…」

今度はワタリが砂時計を確認しながら、突っ込んできた。

「です…」

「そうですか…良い香りがします…」

ヤナセは微笑みながらカップを口元に運び、目を少し伏せて香り堪能する。

本当に…なにしても様になる人だな…。

案の定

「きゃぁ!見た!?」
「なになに!!」

いやいや…珍獣じゃないんですから…。

カウンターに戻ろうとすると

「琴海様…オーダー大丈夫でしょうか?」

「はい!何になさいますか!?」

背筋を伸ばし気を付けして、思わず身構える。

今度は何を頼むのかしら…。

  
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