パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 『魔性』

「寂しかったんです…」


「あぁ…」


そう言うだろうな…。


「いくら身内に薦められた人でも…兼子は私に愛情なんて少しも持ってなかった…」


「子供が出来ても…」


「えぇ…本当に俺の子なのかって…言われて…」


「な…そんな事を…」


宏実の言葉を全て鵜呑みには出来ないが…
もし、宏実が寂しさを紛らわす為に色んな男性と関係を持っていたなら…
兼子だったら、それくらい言いそうだ。


「でも…兼子との子なんだろう？」


「…えぇ…調べて貰えば分かるわ…」


少し間を開けてそう呟き、顔を隠す様に俯いた。