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『間違い』電話
第13章 『思索』
兼子はしばし考えて
「お預かりしても…宜しいですか?」
動揺したくないのか…持ち帰る選択をした。
「どうぞ…何枚も渡されましたので…無くされても困りませんから…」
せめてもの嫌味を言ってやると、兼子は少し顔をしかめた。
「中身を確認したら、どうすればよろしいですか?」
「自分の条件は、二つ…先ずは麻里に会わせて下さい…」
「…もう一つは…」
「道徳的に…どうするべきか…判断してください…」
頭の良いあんたなら…この言葉で充分察するだろう…?
手のひらにハンカチを広げて、兼子はカードを包んで上着の胸ポケットに収め
「分かりました…確認して…ご連絡致します」
今までで一番低い声で、答えた。
「お預かりしても…宜しいですか?」
動揺したくないのか…持ち帰る選択をした。
「どうぞ…何枚も渡されましたので…無くされても困りませんから…」
せめてもの嫌味を言ってやると、兼子は少し顔をしかめた。
「中身を確認したら、どうすればよろしいですか?」
「自分の条件は、二つ…先ずは麻里に会わせて下さい…」
「…もう一つは…」
「道徳的に…どうするべきか…判断してください…」
頭の良いあんたなら…この言葉で充分察するだろう…?
手のひらにハンカチを広げて、兼子はカードを包んで上着の胸ポケットに収め
「分かりました…確認して…ご連絡致します」
今までで一番低い声で、答えた。

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