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Night BAR
第2章 〜ミサside〜
なぜだろう。
あたしは
この子に元気になってもらいたい
もっと笑ってほしい。
なんてことを思った。
綺麗事を並べるような事を言うのは
あたしの性に合わないのに
普段絶対口にする事の無い
臭い文句が、
ツラツラとあたしの口から
漏れ出していた。
彼女はただただ
カクテルを見つめ、
あたしの話を静かに聞いた後
何かを吹っ切るかのように
また、口にカクテルを運んだ。
アルコールが効きだしたのだろう。
カクテルを呑み終わる頃には
ほのかに頬が赤らんでいた。
男達が
ほろ酔いな女は可愛いというのは、
こういう事を言うのだろうか。
こんな自分が言うのもあれだが、
とても可愛らしい。
そう思った。

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