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御朱印女と怪談男
第3章 金の切れ目がなんとやら
「いいか!借りるだけだからな!借りるだけ!!」
はいはい・・・
三峯神社には併設された宿泊施設があり、そこは普段は日帰り温泉も入れるのだ。しかし、今日は大晦日なせいで、日帰り温泉は休止である。
さらに、そこには食事処もあって、名物の「わらじトンカツ丼」や「きのこ丼」などを食べることができた。
「怪談男」を尻目にその食堂に入ろうとした私だったが、あまりにも腹をすかせている様子の彼に若干の仏心が出た。何となくさっきからの話の流れで妙な緊張感がなかったというのもある。私にしては珍しく、声をかけていた。
『一緒に食べます?』と。
予想通り、彼は電子マネーの類はほとんど網羅しており、私もペイペイは使っていたので、めでたく交渉が成立したわけだ。
私が現金で支払い、彼が私にペイペイ送金をする。
これで万事うまくいく、というわけである。
曲がりなりにも先程、御朱印帳を取ってもらった恩もある。邪気を払った私は気前が良い。慈愛の心で助けてあげることにしたのだ。
ただ、「怪談男」としてはそんな私の(若干上から目線の)態度が気に食わなかったのかもしれない。
先程から「借りてるだけ!」を連呼していた。
器・・・小せえ・・・
ちょっと、そう思う私がいた。
そんなこんながありながらも食事が始まる。私は『きのこ丼』、彼は『わらじカツ丼L』を注文。『L』というのはカツが3枚入っている豪華版である。ちなみに1800円もする。
彼はタッパがあるだけあって、ガツガツとわらじカツ丼を食べる姿も豪快だった。私がちまちまときのこ丼を半分くらい食している間に、まるまる一人前食べきってしまった。
「あー死ぬかと思った」
そのセリフを聞いて、また吹き出しそうになる。大げさだ。
どうやらこの「怪談男」、割と思ったことが口に出やすいと見える。
一息ついた彼が、すっと手を上げて店員さんにお茶を催促。私の分もちゃんともらってくれるあたり、気が利かないわけでもない。ただ、口が悪いだけ・・・なのかもしれない。
ううん・・・なんか、もう少しお話したいかも・・・。
ずずっとお茶をすすってぼけっと窓の外を見ている「怪談男」を見ながら、私は考えていた。思えばこんなふうに男性と食卓を囲むことなど久しくなかった。
はいはい・・・
三峯神社には併設された宿泊施設があり、そこは普段は日帰り温泉も入れるのだ。しかし、今日は大晦日なせいで、日帰り温泉は休止である。
さらに、そこには食事処もあって、名物の「わらじトンカツ丼」や「きのこ丼」などを食べることができた。
「怪談男」を尻目にその食堂に入ろうとした私だったが、あまりにも腹をすかせている様子の彼に若干の仏心が出た。何となくさっきからの話の流れで妙な緊張感がなかったというのもある。私にしては珍しく、声をかけていた。
『一緒に食べます?』と。
予想通り、彼は電子マネーの類はほとんど網羅しており、私もペイペイは使っていたので、めでたく交渉が成立したわけだ。
私が現金で支払い、彼が私にペイペイ送金をする。
これで万事うまくいく、というわけである。
曲がりなりにも先程、御朱印帳を取ってもらった恩もある。邪気を払った私は気前が良い。慈愛の心で助けてあげることにしたのだ。
ただ、「怪談男」としてはそんな私の(若干上から目線の)態度が気に食わなかったのかもしれない。
先程から「借りてるだけ!」を連呼していた。
器・・・小せえ・・・
ちょっと、そう思う私がいた。
そんなこんながありながらも食事が始まる。私は『きのこ丼』、彼は『わらじカツ丼L』を注文。『L』というのはカツが3枚入っている豪華版である。ちなみに1800円もする。
彼はタッパがあるだけあって、ガツガツとわらじカツ丼を食べる姿も豪快だった。私がちまちまときのこ丼を半分くらい食している間に、まるまる一人前食べきってしまった。
「あー死ぬかと思った」
そのセリフを聞いて、また吹き出しそうになる。大げさだ。
どうやらこの「怪談男」、割と思ったことが口に出やすいと見える。
一息ついた彼が、すっと手を上げて店員さんにお茶を催促。私の分もちゃんともらってくれるあたり、気が利かないわけでもない。ただ、口が悪いだけ・・・なのかもしれない。
ううん・・・なんか、もう少しお話したいかも・・・。
ずずっとお茶をすすってぼけっと窓の外を見ている「怪談男」を見ながら、私は考えていた。思えばこんなふうに男性と食卓を囲むことなど久しくなかった。

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