この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
助教 沙霧
第9章 秘密のいとなみ ~自宅の浴室~
帰宅した沙霧を待っていたのは、しんと静まり返った闇と、自分が送りつけたあのメッセージへの、取り返しのつかない後悔だった。
バッグを放り出し、明かりも点けずにリビングの床に座り込む。スマートフォンの青白い光が、彼女の強張った表情を冷たく浮かび上がらせていた。誉からの返信はまだない。だが、送信済みのフォルダに残る「引きちぎってくれる誰かを待ち望んでいる」という言葉が、まるで毒液のように彼女の自尊心を侵食していく。
(……何を、書いてしまったの)
自分の声が、見知らぬ女のもののように低く、湿って響いた。
逃げ場を求めるように、沙霧は浴室へと向かった。服を脱ぎ捨て、全裸でタイル張りの洗い場に立つ。鏡の中に映る自分の姿は、昼間の厳格な研究者とは程遠い、秘めた欲望を隠しきれなくなっている「女」だった。
短く切り揃えられた黒髪は、湿気を吸ってうなじに張り付き、その白く細い首筋が、どこか供物に捧げられる仔羊のような危うさを湛えている。対照的に、豊かな胸は呼吸を繰り返すたびに重たげに揺れ、その先端は、浴室の冷気に触れて既に硬い突起となっていた。
バッグを放り出し、明かりも点けずにリビングの床に座り込む。スマートフォンの青白い光が、彼女の強張った表情を冷たく浮かび上がらせていた。誉からの返信はまだない。だが、送信済みのフォルダに残る「引きちぎってくれる誰かを待ち望んでいる」という言葉が、まるで毒液のように彼女の自尊心を侵食していく。
(……何を、書いてしまったの)
自分の声が、見知らぬ女のもののように低く、湿って響いた。
逃げ場を求めるように、沙霧は浴室へと向かった。服を脱ぎ捨て、全裸でタイル張りの洗い場に立つ。鏡の中に映る自分の姿は、昼間の厳格な研究者とは程遠い、秘めた欲望を隠しきれなくなっている「女」だった。
短く切り揃えられた黒髪は、湿気を吸ってうなじに張り付き、その白く細い首筋が、どこか供物に捧げられる仔羊のような危うさを湛えている。対照的に、豊かな胸は呼吸を繰り返すたびに重たげに揺れ、その先端は、浴室の冷気に触れて既に硬い突起となっていた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


