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二泊三日の陵辱/浅山知代、十八歳
第1章 陵辱の二泊三日の始まり
 ホテルに戻りシャワーを浴び、備え付けの部屋着を探す。見つけたのは地味な色の前ボタンのガウン。長さは知代が着て膝の少し下あたりまで。

 知代は少し落胆した。

 家族旅行で旅館に泊まった時に来たような浴衣を想像していた。ビジネスホテルにはそんな洒落たものはない。そんなことも知代は初体験だった。

 お仕事で泊まるホテルってこんな感じなのね。そう思って納得はするものの、これに袖を通すのは何とく嫌だ。知代のお洒落感覚からして着たいと思えるものではなかった。
 部屋で一人で過ごすのだからショーツとシャツだけでもいいし、何だったら裸で過ごしても構わなさそうなものだが、知代には部屋でそういう格好で過ごす習慣はなかったし、年頃の少女らしくそういう格好でいることに恥ずかしさのようなものもあった。

 いつまでもシャワー上がりのバスタオルを巻いただけの姿でいるわけにもいかない。仕方なく地味な部屋着を着ることに決め、替えの下着を探す。そこで下着一色がないことに気が付いた。

 え、え? 何で? 何でないの?

 ほとんど全裸に近い格好のまま必死に気を落ち着けて今日一日を振り返る。

 会社から電話があって、それで急いで荷物をまとめて。それで新幹線に飛び乗った。

 スマホの充電器はある。暇つぶしように持ってきたタブレットPCもワイヤレスイヤフォンもある。メイク道具はいつものポーチに。チノパンは明日も今履いているのを履けばいい。ブラウスは綺麗に畳んでキャリーケースに入っている。靴下もまとまって収納してある。そしてメイク道具の他にもうひとつポーチがあったはずだ。その中に下着一式をまとめて入れた。

 しかし他のものは全てあるのに、そのポーチだけがない。
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