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第10章 思惑

笑い声が部屋に溢れたけど、個室だから気にならない。

若い二人のキューピットになった気分も悪くない。


実はＡ子、私の応援を受けて今日それとなく鈴木さんの気持ちを聞くつもりだったらしい。


思わぬ急展開に二人は付き合うことになった。


「鈴木さん、水島さんとの噂を早く終息させる為にも明日から…その――」


「見せ付けなさいよ！」

私がだめ押しした。

二人は真っ赤っか!!


ふふっ。
恋するって素晴らしい。


久し振りに孝一さんに逢いたくて堪らなくなった。


きつく抱き締められたいな…
思いが募る。