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華のしずく~あなた色に染められて~
第3章 【華のしずく】~夏雷~
「雷が怖いのか?」
 蒼白になっている珠々の顔を面白げに眺めている。
「気丈なそなたにも怖いものがあっとは、愕きだな」
 なぞと嬉しげな顔で言う。それは、まるで新しき悪戯を思いついたばかりの悪戯好きの少年のように得意満面な表情であった。
 珠々は信成を恨めしげな視線で掬い上げるように見上げた。
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