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華のしずく~あなた色に染められて~
第3章 【華のしずく】~夏雷~
 珠々の口から小さな悲鳴とも喘ぎともつかぬ声が洩れる。自分でも止めようのない感情のうねりに呑み込まれそうになり、珠々は狼狽した。まるで波に乗せられ、際限もない高みまで押し上げられてゆくような感覚があり、珠々はもがいた。が、信成は圧倒的な力で珠々を押さえ込み、身じろぎもさせない。
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