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車椅子伯爵と私の結婚生活
第6章 疑惑
図書館で言葉の意味を探しつつ、夜はバンに探りを入れる。

「バンは足の感覚はあるの?」

「あるよ」
わりと自然な会話の流れで確信をつく

「動かせるの?」

「手で足を挟んで動かせば動くよ。自力では動かせない。筋力がないから立つこともできないかな」

「なんで?この本の中のカップルみたいに、海で追いかけっこしたかった?」

「違うよ~ちょっと気になっただけ」

「そう」

「なに?」

「本は探せた?」

「まだ、探してるんだけど見つからない。月にまつわる話だから天体の話がありそうな恋愛小説から攻めているんだけど…見つからないの」

「じゃあ、ヒント。日本の小説を見てみたらどうかな?日本人はロマンチックな表現が多いんだ」

「わかった」

「僕、あんまり気は長くないからね」

「え?」

「もう遅いし寝ようか。また明日ね」

「…うん」

「どうしたの?」

「バンは…私のこと…ううん、なんでもない、おやすみ」

「…っおやすみ」
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