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第5章 ハイスペックの裏に隠された本音。

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　システムエンジニアの大手企業に勤めている叔父の唯斗さんは、あたしと17歳、年が離れている。
　――にも関わらず、外見は30代前半でも通用するくらい若見えする。
　足も長くて背も高くて、雑誌モデルさん並みのイケメン。
　しかも頭も良くて優しい。ハイスペック全開の男性です。

　あたしが夏休みの間、お父さんは海外に出張に行くということで、大学2年生のあたしはお家でお留守番をすることになったんだけど、お父さんの提案で大学の夏休みが終わるまで唯斗さんの家でお世話になることになりました。

　そんなあたしは、実は子供の頃から唯斗さんに恋愛感情を持っていて、お父さんにも唯斗さんへの恋心がバレました。
　お父さんにバレた時は諦めろって言われるかと思ったのに、だけど恋のキューピットを買って出てくれました。

　本来なら、叔父に恋愛感情を持つことは許されない。
　日本では法律上、結婚を許されない。
　にもかかわらず、お父さんがあたしの恋を応援してくれるのには訳がある。

　理由は、お母さんがあたしたちを捨てて出て行ったから。
　総合医療の執刀医であるお父さんはなかなかあたしの面倒も見られなくて、中学校の部活の帰りが遅くなる時は唯斗さんがいつもお世話をしてくれていたんだ。
　そういうこともあって、唯斗さんを好きになってしまったあたし。