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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第4章 蜜に溺れる身体。
あたしはイヤイヤを繰り返し、ただただ淫らに腰を振り続ける。
挙げ句の果てにはすすり泣きさえする始末だ。
もう解放されたい。
でも、解放ってどうやるの?
どうすれば楽になれる?
判らない。
判らないよ……。
「唯斗さん……も、お願い……」
――あたし、どうすれば良いの?
涙目になって助けを求めても、唯斗さんはあたしの旋毛に唇を落とすだけだった。
「まだ終わらせない。あんな奴らに澪ちゃんを渡すぐらいなら、いっそのこと俺が――」
言われてあたしの身体がふんわり浮いた。
同時に両足から靴が落ちる。
気がつけば、唯斗さんにお姫様だっこをされていた。
あたしは唯斗さんに横抱きにされたまま、2階へ上がっていく……。
唯斗さんがどこに向かっているのかはすぐに判った。
きっと、寝室。
時間帯はまだお昼前。
だけど、もう身体が疼いて仕方が無くなっている。
だけどそれ以外のことは理解できなくなっていた。
熱に浮かされた身体じゃ、もう何も考えられなくて……。
ただただこの疼きから解放されたくて、小さく喘ぐばかりだ。
ドアが開いたかと思えば、あたしが落とされたそこはベッドの上。
唯斗さんの寝室。
玄関とは違って、白いレースのカーテン越しから明るい日差しが室内に入り込んでいる。
そんな中でもあたしは相変わらず乱れた息を整うことさえもできず、ただただ涙目になって喘ぐしかできない。
唯斗さんはクーラーのスイッチを入れるとそのまま覆い被さってきた。

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