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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第16章 さようならを貴方に~誰かあたしを拾って愛して。
おじさんの背中に腕を回せば、おじさんの舌が口内に入り込んできた。
「ん、んぅうう……」
チュパ、チュパ。
あたしの口を吸う音が響く。
「ああ、たまらん。女子大生との接吻だっ!」
レロレロレロ。
「ん、っあぅ……」
正直に言うと、口内を舐め回されるようなキスは全然感じない。
あたしの身体の奥に灯っていた熱は少しずつ冷めていく……。
唯斗さんの時とは比べようにもならないくらい、このキスは不快だ。
だけど――……。
今、あたしを抱いてくれるのは、このおじさんしかいない。
あたしに優しい声のひとつでもかけてくれるのは、この人しかいないんだ……。
あたしを欲してくれるなら、もう誰でもいい。
唯斗さんじゃなきゃ意味がない。
でも、唯斗さんはあたしの手に入らない。
だったら、このおじさんしかいない……。
たとえどんな仕打ちをされたとしてもおじさんを受け入れなきゃ。
もうあたしを大切にしてくれるのは、このおじさんしかいないんだから……。
「っは、う……んうぅうう……」
藁にも縋る思いであたしはおじさんのキスを受け入れる。
舌を伸ばして、おじさんの舌に絡みつけた。
アルコールと生臭い口臭の匂いがあたしの鼻を刺激する。
それでもあたしは一生懸命舌を伸ばしておじさんの舌体に擦りつけた。
「ん、は……んにゅううう……」

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