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第14章 アクメの檻。

「それはとても可愛い猫なんだろうね」
「そうなんです、うんと甘やかしてずっと撫でてやりたくなる」
　手のひらがあたしの乳頭を掠め、優しく触れるだけの愛撫がはじまった。
　あたしの乳首が痛いくらいに膨らんで、これ以上ないっていうくらいに尖っていく……。
「っは……むぐ」
　弱い刺激がより感じやすくなる。
　微弱な電流が撫でられている乳首から流れて全身へと行き渡る。
　そうなれば、膣の中にある唯斗さんをぎゅっと締めつけてしまうわけで……。

　張り詰めすぎた乳首は痛いのに、それさえも官能の材料になる。

　あたしはさらに唯斗さんを感じて身悶えする。

　だめ、だめだめ！
　声が、漏れちゃう！！

　それに対して、唯斗さんはあたしが声を漏らさないように我慢している姿を見て愉しんでいるみたい。
　自らの腰を揺らして接合している中を責めてくる。

　唯斗さんが中で動くたびに、亀頭が肉壁を擦る。
　だめ、声が――。
　だけど、どうにか誤魔化さなきゃ！

「あ、あ……」

　あたしは猫の鳴き声を真似て喘ぐ。
「にゃ、あ……あっ、あっ！　にゃああああんっ！」

　セックス中に猫の声真似なんて恥ずかしい。
　だけどこの鳴き方じゃなきゃ、上司の人に今の状況がバレてしまう。
　――猫の真似してセックスするなんて恥ずかしい。
　でも仕事の打ち合わせ中にセックスしているのがバレるのはもっと恥ずかしい。