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魅惑~甘く溺れる身体と心。
第3章 誘惑しますっ!

 生地の上からでも判るくらい、尖った乳頭が見え出した。

「ねぇ、もしかして下着、つけてないの? いけない娘」

 耳元で囁かれる。
 その息が気持ち悪い。
 それなのに、あたし、どうしちゃったんだろう。
 何を勘違いしているのか、みぞおちが疼いている。

「マジかよ、すげぇ。今日当たりの日!」
 もうひとりの男子も生地の上からあたしの胸を摘んだ。
 生地に引っ張られてくっきりと見える乳首。
 下着、まだ外すんじゃなかった……。
 なんて後悔してもすでに遅い。
 唯斗さんじゃない男の人に見られてしまうなんて悲しい。
 悔しいよ……。

「すっげ、乳首もでかいんだ! 舐めてぇ!!」
「も、や……」
 こんな人たちに見せたくてここまで来たんじゃない。

 違うのに――……!


「あれ? 乳首尖ってきてる。もしかして、こういうことがしたかったとか?」
 きゅっきゅっと摘まれれば、その度にあたしの太腿に力が入る。
 それを見透かした男子はあたしのお尻をなぞってくる。
「スカートの中、きっとすごく濡れてるよね?」
 ボソッと耳元で囁かれる。
「……違う」
 そう違う。
 それなのに、どうして?
 どうしてあたしの身体は反応してるの?

「強がっちゃって。嘘だよねぇ~。身体は正直に感じてるでしょう?」
 相手はあたしよりもずっと一枚も二枚も上手。
 きっちり見透かされていた。
 きっと経験慣れしている。
 だから相手にはあたしが初めてなんだってバレていると思う。

「君は襲われるのが好きなの?」
「ちがっ!」
「う~ん、でも乳首、触られるの好きだよね」
 強く摘まれれば、刺激が電流のようにあたしの身体を駆け巡る。


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