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HEAVEN~時を超えて~
第5章 真相を知らば
『マコト…さ、行こうか』


『うん…っ』


真の手を握って共に玄関を出る



『ねぇねぇねぇ、、お花ちゃんと咲くかな

花壇作るのにレンガ並べて…それから』



『・・・クス』



『〜〜したら絶対に可愛くなりそうだよねぇ?』



こんなに…愛らしい姿が見られるなら
もっと早くこうすれば良かったね


なんてさ

そういう話でもないことを
僕が良く知っているから…よいのだけどね



家を出て数メートルもない
車に移動するまでの間ですら

真はこれまでにないくらい
年齢相応・・・以下くらいの無邪気さを見せて
助手席のシートに座った



『はい、シートベルトするよ…』



『じ、自分で出来るよ…』



少し戸惑う真をなだめて
座席のシートを倒す



『ちょ…ちょっと・・・?』



『マコトは乗り物酔いしやすいから、寝てて?』



半ば強引に畳み掛けて
マコトに目隠しをして両手も拘束する




『ぇ… … …』



途端に彼女の声のボリュームもトーンも下がって
口角と、眉…目尻まで下がったのが伝わってくる




『マコトを信じてないとか、そういう事とは違うからね』




『・・・違わないじゃん…』



少し震えた声で呟いて彼女は景色の見えない目で
外側を向いた




『それはそれ、これはこれ、、ってこと』




『・・・』





『と言うより…どこに着くかお楽しみ、、ってとこかな』




『ぁ・・・そっか』





彼女が麻痺して来た証しか
従順になって来た証しか…答えはどちらであろう




『クス……じゃ、行こうか』




前に組ませた両手は、それ以上の抵抗はせず
膝の上に乗せたまま大人しくしていた


僕は片手でその手をそっと握って車を出した
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