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HEAVEN~時を超えて~
第6章 ひとつ
真をベットに寝かせて僕は横に並ぶ


『寝ようかマコト』


『暗いの…やだ』



和やかな気持ちでもあるのだけど
僕はどちらかと言うと子守でもしている気分だ



『大丈夫、真っ暗にはしないし
マコトが眠るまで隣にいるから』


『・・・』



『さ…目を閉じて?キスするよ』



『ん・・・』



こんなムードだというのに
真はむしろ赤ちゃん返りでもしてるくらいに
僕にくっついては離れずに中々眠らない



『スー…スー…・・』



『クス・・・オヤスミ…』



人の心理と言うのは不思議なものだ

見事なプラシーボ効果のように
僕とキスしたから眠りにつけたと思い込んでいる真は

その心理に最大に染まって眠りに落ちる


彼女の情緒は心配でたまらなかったから
そんなまやかしに騙されてでも
悪夢にうなされることなく眠っていてくれるなら
僕はその方が良かったのだけどね



要らぬ悪夢など

君が見る必要なんかない
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