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百合の華は永遠に
第2章 元ヤンだって恋をする
「いってぇ…!」
「あっ!ごめんね?大丈夫?」
「前見て歩け…!?」
顔を上げると、そこにいたのは…
「あっ、北村さんだ。久しぶり。」
「な、ななななななんでここに!!」
田所だった。
大学での事件で初めて会って、梓を必死に守ろうとしていた男。
そして、
『なんだ?お前、梓のこと好きなのか?』
『そう。だから俺も一緒にいく。』
梓のことが好きな男、だ。
「なんでって…ここにすんでるから、俺。」
「ここっ、ここに住むなよ!!」
「えっ…って言われてもなあ…」
(やばい、ここの駅に住んでるってことはバイト先バレルじゃねえか…)
おろおろしていると田所がクスクス笑った。
「な、なんだよ!」
「いや、別に…ね、せっかく会ったからどっかで話す?」
「えっ…」
「嫌なら良いけど。」
「べ、別に嫌なんて言ってねえだろ!」
「じゃあ行こうか。」
「…お、おう…」

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