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第12章 水も滴るイイ女２

ﾘｳﾞｧｲｱｻﾝではない
海の悪魔…クラーケンが目の前に迫っていたのだ。

クラーケンは巨大なイカの怪物で舟を襲っては船乗り達をひとり残らず喰らう。

ﾘｳﾞｧｲｱｻﾝの危険を察知し南下してきたのだろう。

海から大きな頭と触手を出すと同時に舟に襲いかかってくる。

巨体が動いた波だけでも脅威だというのに…

「なんてこった！」

僕はひとたまりもなく弾き飛ばされ、海へと投げ出された。

〃バチャーンッ!〃


僕や舟の残骸をめがけてクラーケンの触手が絡んでくると高く宙に舞い上げられ海に叩きつけられた。

「ぐわぁぁーーっ」

ああ、もう死ぬのだと突然悟った。

海で死ねるなら…
徐々に意識が遠くなる