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火照るあなたの横にある小説
第2章 触れ合う温度
部屋に入るなり、藍はスニーカーを脱いで、濡れたシャツの裾をつまんだ。
「着替え、借りてもいい?」
「あ、うん。そこの引き出し、上の段……」
何年たっても、藍は大胆だった。
ブラのホックを外す指先。すっと浮かんだ背骨のライン。
千景は思わず背を向けたけれど、胸の奥がざわついた。
「ちかげはさ、まだ誰とも寝てないの?」
急に聞かれて、心臓が跳ねた。
「……なんで、そんなこと」
「だって、手ぇつなぐだけで真っ赤だったじゃん」
からかうように笑いながら、藍はそっと背後に近づく。
「じゃあさ、教えてあげよっか。都会流の、甘いやつ」
千景の肩に唇が触れたとき、世界がくるりと反転したようだった。
「着替え、借りてもいい?」
「あ、うん。そこの引き出し、上の段……」
何年たっても、藍は大胆だった。
ブラのホックを外す指先。すっと浮かんだ背骨のライン。
千景は思わず背を向けたけれど、胸の奥がざわついた。
「ちかげはさ、まだ誰とも寝てないの?」
急に聞かれて、心臓が跳ねた。
「……なんで、そんなこと」
「だって、手ぇつなぐだけで真っ赤だったじゃん」
からかうように笑いながら、藍はそっと背後に近づく。
「じゃあさ、教えてあげよっか。都会流の、甘いやつ」
千景の肩に唇が触れたとき、世界がくるりと反転したようだった。

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