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第17章 込み上げる想い

「ぁっ……ぅっ……ぁっ……ぁっ……//」

　いたたまれず、恥ずかしくてたまらない。

　けれどそれだけじゃない。

（いままでと違うっ……）

　声がどんどん甘くなり、目尻を伝う涙も、温かくなった気がした。

　鬼の舌は、じわじわと快感を呼び起こす。

　優しい愛撫が、彼女の心と身体を解きほぐした。秘唇をそっと舐め、敏感な突起を舌先がクルリとなぞるたび、彼女の腰が震えて悦んだ。

「ぁぁぁっ‥‥‥は‥‥」

　甘い声が抑えきれずに漏れて

　快感が腹の奥から広がり、彼女の意識を柔らかく包む。


　ｸﾁｭ．．．．ｸﾁｭ．．．．♡


「ぅぅ‥‥//‥‥‥あっ‥‥ぁ、ぁ、ぁ、ぁ」


「………ｯ」


「ぁ、ぁ、ぁっ‥‥‥//‥‥‥‥ゃ、ああああ‥‥‥」


　込み上げる熱に身をまかせ……巫女は静かに絶頂を迎えた。




　身体がフワリと浮き上がり、深い快感が全身を駆け巡る。震える腰を、鬼の大きな手が支えた。

「ぁ‥‥ｯ‥‥はぁっ‥‥‥ぁ、ぁ‥♡」

　驚いた鬼が彼女を見下ろす。

「今、達したのか……？」

「‥‥‥ぅぅ‥‥‥は、‥‥はぃ‥‥//‥‥わた、し」

「……っ」

　どうしてこんな簡単に絶頂してしまったのか巫女自身もわかっていない。

　今までのような激しい責めではないのに、腹の奥から溢れる快感が、彼女を優しく包んだのだ。

「お前は……！」

「ぅぅ‥‥‥‥♡」

　その快感は、果てた後も渦のように深海から湧き続けた。鬼が舐めている蜜口は…彼の鼻の先で、幸せな余韻にヒクヒクと痙攣する。