この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
溶け合う煙のいざないに
第2章 答え合わせ

 視線が段々と降りてくるので、濡れた陰部がびくついてしまった。
 好戦的な顔を今すぐ歪めてやりたいけど、浴室のイチャイチャは絶対捨てがたいんだよなあ。
 ていうか脱毛エロすぎ。
 撫で回して、舐め回したい。
 少しも膨らんでいないのがピリリと苛立つけど、まだこれから。
「入らないのか」
 眼鏡を洗面台に置いた芦馬が、先に足を踏み入れて振り返る。
 後に続く前にシャワーの音と湯気が迎えた。
 爪先を温かい湯がぶつかり、ちゃぷりと足音が浴室に響く。
 胸元を暖めるようにシャワーを当てている姿が、やけに若く見えて、学生時代と重なった。部室棟のシャワー室で浴びていた同級生たち。
 比較にならないほど美しく見えてしまう。室内仕事で白さを保った胴体に、毛の薄い手足、存在感の濃い顎鬚に眼鏡を外した深い黒い瞳。
 噛まれた耳が熱く火照って、そっと痕を撫でる。
 腕は太いけどはっきり浮き出る筋肉はないし、弛んでないけど綺麗な曲線の臀部。
 ああ、掴みたい。
 白い煙に包まれながら、はあっと息を吐いて睨まれた。
「いつまで見てんだよ。こっち来い」
「先に頭洗っていいよ。眺めて待ってる」
「どうせ触るだろ」
 見透かされているなら遠慮なく、頭にお湯をかけて目を瞑った芦馬にそっと近づく。跳ねる水の温かさを感じながら、両手を頭上に挙げて無防備な背中に手のひらを添える。
 ぴく、と肩が一瞬上がったけど、抵抗はしない。
 すーっと床の方に撫で下ろしていく。
 柔らかい曲線でピタリと止めて、逸る気持ちを抑えながら肉感に浸る。弾力が気持ちよく、無意識に唾を飲み込んだ。
 全身を押し付けるように密着して、ゆっくりと指を双丘の谷に近づける。
 ガン、とシャワーを留め具にかけて、芦馬が肩越しにこちらを見た。
 笑みを湛えた瞳にびくりと手を離すと、逃がさないとばかりに手首を掴まれてぐっと引き寄せられた。すかさず背中に手を回されて乱暴に抱きしめられる。
 頭上から絶え間ない飛沫に、目を開けれなくなってぎゅっと閉じた。
「触っていいって、言った?」
 笑っていたんじゃなかった?
 恐ろしい低音に唇から言葉が消えていく。
 肩に乗せられた顎がちくちくと痛い。
 前かがみになった姿勢が辛いけど、この後の言葉を期待している自分もいる。
 お仕置きされたい。
 命令されたい。
「……洗ってやるから脚開けよ」
/21ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ