この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
 仮)純粋にはほど遠く
第1章 50女のリアル

映画館

千鶴子(千鶴ちゃん)と隣り合わせの席でポップコーンの大きな入れ物を抱えて、ポリポリとつまみながら、今時の純愛映画を観た。

千鶴ちゃん、鼻水垂らしながらハンカチで涙を拭う。

(この映画泣けるらしい……)
隣の千鶴ちゃんが泣いてるから、前評判も嘘じゃあないのな……

確かに松山南君の演技と声は良い。
私の推しだけはある。
観たいと言ったのは私だよ。

だけど有りがちな設定にうんざり。
もっと違うものを観たかった。

松山君が一般的には切ないであろうストーリーの中で、キスシーンをしている。
相手の女優は私と余り歳が変わらね演技派女優の牧あい子。

若くてイケメンの松山君に抱き寄せられて唇を重ねらなんて、
女優って美味しい仕事だよな。

工場でひたすら金属の検品をしているパート勤務のわたしから見たら、この贅沢過ぎる仕事が羨ましく思えた。

この映画のラブストーリーは現実味もないし、ストーリーも似たような結末のドラマが世に溢れていた。
私的には感動も涙もあげれない。

千鶴ちゃんのように、涙ながらにこの映画を堪能できる純粋さも、残念ながらわたしは失くしてしまったのかもしれない。
/13ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ