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微熱に疼く慕情
第2章 【動き出す熱情】





続き……シたい
だから……



「ハマったら続き、シてくれますか…?」


「え…?」


「私だけ、おあずけですか…?」



そう言うと手を引いて別の部屋へ連れて行かれる
黒崎さんの仮眠室みたい
ベッドに座らされキスしてきた
ゆっくり押し倒されて寝転がる
再びキスされる前に今度は私がストップを掛けるのだ



「ひとつだけ、約束して欲しい事があります…」


「……何?」



真っ直ぐ見つめてくれる瞳
この人を近くに置いて、且つ上手く遣りこなすには
最初にきちんとお伝えしなければいけない事



「私の中の……明島さんだけは越えないでください」



涙目と掠れた声でお願いすれば、あなたは我慢出来なくなって、立てた柵なんて飛び越えて来てくれるでしょ…?



案の定、凄い勢いでキスされて舌も指も絡めてきた
もう止められないよ
目が本物だもん
熱く……愛してください
しがらみなんて吹き飛ばして
その覚悟、出来たんでしょ?
あなたは明島さんの右腕で……
その人のペット(玩具)に手を出したんだよ……



お互い裸になって愛撫し合う
なるべくしてなった関係……なのかな
惹かれるのは時間の問題だった?



「ハァハァ……不思議だよ、こんなに熱くなるの、本当に久しぶり、一華ちゃんとはずっと前から知ってたみたいな感覚になる」



それを聞いて、妙にストン…と腑に落ちた
そうか、そうだよ
私も、初めての感覚がない……
いや、初めてなんだけど、触れた瞬間
こんなに熱くなったのはすぐに理解が追いつかなかった
だから拒絶反応が出たんだ
怖いと勘違いして……



「私……私も、同じ、黒崎さんに触れたら同じ事思ってた」


「ごめん、優しくしたいけど、抑えきれなくなるかも…」


「ん……優しく、して」





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