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コンビニバイトの男の子
第4章 食事会
部屋が明るいことに、貴之は驚きます。
「あれ、シュウ、起きてるの?」
「え、ええ」
「珍しいね。寝不足は美容の大敵なんじゃなかった?」
笑いながら、貴之も自分のベッドに横になります。
「そうなんですけど・・・。貴之さんも遅くまでお疲れ様ですね」
「期末の忙しさに加えて、ちょっと大事なプロジェクトのサポートもしていてね」
貴之の顔を見ると、少し疲れているように感じました。
「やっと明日は休みなんで、ゆっくり寝られるよ」
「今週、ずっと遅かったですからね」
「う、うん」
貴之は照れくさそうな顔をすると、仰向けになります。
「こうやってベッドに横になってから話をするのは、久々な気がするよ」
「そ、そうですね」
そう応えた後、ふたりの会話が途切れました。
(言うなら、今しかない)
萩子の緊張が、更に高まります。
(抱いて欲しいって、言えばいいのよ)
ただ、今まで一度も自分から誘ったことのない萩子にとって、その言葉を口にするのはあまりにも敷居が高いことでした。
(記事の中で、私ができることは・・・)
唯一これだったらと思った、誘う言葉を口にします。
「あの・・・、貴之さん、もう、寝てしまいますか?」
「うん。書類作成で疲れたしね。あ、なにか話がある?」
「・・・いえ、そうじゃないですけど・・・」
「ごめんシュウ。何かあったら明日の朝でいいかな」
「明日の朝・・・」
「そろそろ寝るね。おやすみ」
「え?あ、はい・・・。おやすみなさい」
貴之から、すぐに規則正しい寝息が聞こえてきました。
のろのろとした動作で、リモコンで照明を常夜灯にします。
(やっぱり、こんな言葉じゃ気付いてくれなかった。もっと積極的な言葉にしないと、貴之さん解ってくれないよね)
萩子が後悔していると、この言葉を使うときのアドバイスとして書かれていた文章が脳裏に浮かんできます。
(そういえば、相手にその気があればきっと気付いてくれますってあったのよね・・・)
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