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嘘が下手
第3章 後悔
ホテルを出たら 小雨だった
外は少し明るくなりつつあった
歩いて実家に向かう
歩きながらずっとマサトの事を考えた
絶頂に達していない分
マサトの締まって美しい肢体が脳裏に強く残された
また 抱かれたい!
私の中で果てて欲しい
そんな欲求だけがメラメラ燃え上がる
今回の飲み会は実家に泊まる事にしてよかった
淫乱女の顔を夫と子供達にはみせないで済む
濡れて火照った体は冷めることがなく…
思い余ってマサトのケータイを鳴らす
虚しく鳴り続ける呼び出し音
出ない…
苦しくて息が止まりそうだ
やっぱりやめればよかった
その後
一ヶ月マサトからまった連絡がなかった
それなのに私のマサトへの想いは
日を追って強くなる
後悔と悲しみに暮れた
忘れたいのに忘れられない毎日だった

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