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第8章 レモンイエローの女

『行きたいけどさ、バイク動かない…笑』


まだバッテリー買ってないのかよ…


『バッテリー買えば、動くんだろ？』


『そうなんだけど…旦那のはエンジン壊れてるから…私だけ直すとさ、またブチブチ言われるし…』


ああ、そういうことか…夫婦ってめんどくさいな。


俺は友美に同情した。


『じゃあ、俺のバイクで行こう！乗せてやる』


『本当に？』


『ああ、隼に乗せてやるよ！』


『やったあ！行くっ！乗りたいっ‼︎』


落ち込んでた友美が一気にテンション上がった。


俺も単純に嬉しくなる。