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禁断の果実
第2章 転校生
この情事が学校中に広まるのは時間の問題だった。
里香は自分に思いを寄せる男子生徒に響と母、聡子の関係を話して回る。
それを聞いた男子生徒に響は絡まれてしまうのだった。
そして、男子生徒に囲まれながら里香からこう言われたのだ。
「何で、ウチの母親と寝たのよ!!私、前澤の事好きだったのに、アンタってサイテーだわ!!」
響はそれに対して何も言わなかったらしい。
尚も里香がこう言い放つ。
「ウチのお母さん、未だに響とのセックスが忘れられないらしいわよっ!!私のお母さんを返して!!」
響は何も言い返せなかった。
他の男子生徒からもこう言われる。
「前澤、本当にサイテーだよな…」
「そうだよ、よりによって里香さんの母親と出来ちゃうなんてさ…」
そこから、小競り合いが始まったのだ。
響を取り囲み、軽く男子生徒が響の身体を小突いた。
それに反応して小突き返す。
響は男子生徒に囲まれてしまう。
その中でも身体の大きな男子生徒から顔を思い切り殴られてしまうのだった。
ちょっとふらつき床に手を付く響。
でも、響は立ち上がるとその大柄の男子生徒に殴り返した。
ちょっとした乱闘になってしまう。
「里香さんに謝れよ!!」
ひとりの男子生徒がそう言ってくる。
だが、響は謝ろうとはしなかった。

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