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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第11章 魅惑のVIPルームデートー姫ー
そこで断られた姫が、あのワガママぶりを発揮する。

「智樹くんは何も姫を楽しませてくれないんだ?店長を呼んで……」

甘ったるい声に変わりはないが、ソファで足を組んで不機嫌そうに、電子タバコを吹かし始めた。

「すいません。お店のルールなんです。お姫様……お許しください……」

智樹は慌てて謝るが、全く許してくれそうにない。

「姫がせっかくお口でしてあげるって言ったのに、恥をかかせるわけ?ふーん……この店でそんな男なんて見たことないっ!!」

姫はこの店の上客である。
この店の事は智樹よりも詳しいのだ。

この部屋で口でするのは……

普通の事なんだ……

断ったらまずかったのか……

どうすることもできず、困惑した様子の智樹だったが、そこで玲音が部屋をノックして入ってくる。

そして片膝をついて、姫に頭を下げた。

「30分過ぎました。本日はご機嫌を損ねさせたようで、本当にすいません……
お姫様は、智樹の事を気に入って頂けなかったでしょうか?」

あの怒鳴り散らしたり、いやらしい命令をしていた、玲音とは思えないほどの丁寧さに驚く智樹。

こいつ……

二重人格者か……?

マジで……
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