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ココロのアナ
第13章 躾④
旭が部屋に戻ると修は居なかった。
手紙だけが残され荷物もない。
「っ…また、あの人は…」
旭へ
俺があの日の事を忘れられるように毎晩部屋にきてくれていたのは知ってる。助けてくれた事に感謝もしている。遊びだっかもしれないが今ではそんな事どうでもいいんだよ。旭が仕事をする上で俺が邪魔になるのは分かっているから、ここにはもう居られないな。3ヶ月世話になった…ありがとう、仕事頑張れよ。
「よっぽどお仕置きされたいんだなあの人は」
焦る訳でもなく携帯を手に取り…。
「見つけたから捕まえに行きますよ」
楽しそうに家を出る。
車のナビに行き先を打ち込み
案内に従い車をはしらせる。
「GPSの事忘れてるのか…」
ハハッ…っと笑いながら旭は言う。
ビジネスホテルの前に付くと
紙袋を持ちフロントに向かう。
「藤原さんの部屋って何号室ですか?
荷物届けるように言われてるんですが」
部屋に電話をかけて確認をとる
「どちら様ですか?」
「旭と言えば分かると思います」
スタッフは電話をきり
「102号室です」そう告げた。
部屋のドアを軽くノックする
「修、開けて」
ガチャと鍵が開き扉が開く…。
「旭…もう帰れ」
「俺一生飼うって言っただろ」
「手紙読んでないのか」
「読んだけど
俺修が邪魔とかならないですからね」
部屋にヅカヅカと入り込み
修をベットに投げつける
「勝手に出てくなんて
お仕置きしなきゃいけませんね」
意地悪く笑う旭は
とても楽しそうにみえた…。

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