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秘密の花園
第5章 覚醒
「シルク様っ!」
続きの部屋で何やら片付けをしていた侍女がびっくりした様子で駆け寄ってきた。
「せ、先生を!」
別の侍女に医師を呼びに行くように指示して
彼女は私を抱える様にソファーに座らせた。
『み、水を…』
長い間眠っていたせいか声が出ない。
彼女は口元までコップを持ってきて
水を飲ませてくれた。
生き返った…
時間の感覚も麻痺しているので窓を見ると夕方の様。
オレンジと紫が混じったような
独特な色身の空が見えた。
「あぁ…良かったです、シルク様
もう4日もお目覚めにならなかったので」
えっ?4日も?
通りで声も出ない訳ね…
あーびっくりした。
『心配かけましたね。
いろいろしてくれたのでしょう?
ありがとう。』
私は彼女に微笑んで見せると
彼女は目にうっすらと涙を浮かべ首を振った。

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