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あなただけ今晩は
第8章 乳頭温泉郷
「彩ちゃんて呼んでいいんだよな?」
「ええ、構いませんよ、よろしくお願いします…」
すると、潤一は自分の嫁と子供を紹介してきた。
「こっちが嫁の文恵でそっちが子供の琴美だよ、今年で4歳だよな、よろしくな」
「はい、文恵さんですね、可愛い子供さんですね?琴美ちゃんよろしくね…」
すると、子供の琴美は恥ずかしそうに文恵の身体の後ろに隠れてしまう。
次は雅史の番だった。
「アキラ、これが俺の嫁さんの美咲だよ、よろしくな…」
「美咲ちゃんか、彩ちゃんと仲良くしてな…」
そう言うと美咲はこう言うのだ。
「こちらこそ、よろしくお願いしますね…」
アキラの田舎の友達はみな優しくて親切だった。
この妙乃湯の旅館も潤一が予約を取ってくれたのだ。
そんな挨拶をしているとチェックインの時間になった。
私たちは荷物を持ち、チェックインをしたのだ。
仲居さんが部屋に案内してくれる。
私とアキラが案内された部屋はとても綺麗でお洒落な感じの8畳の和室の部屋だった。
潤一夫妻の部屋はちょっと広くて10畳の和室の部屋だ。
雅史夫婦の部屋は私たちと同じく8畳の和室だった。
私は部屋に着くと直ぐに浴衣に着替えた。
そして、座卓に置かれているお茶を淹れ、お菓子を頂く。
アキラは潤一の部屋に行っている様だった。
雅史も潤一の部屋に行っていたのだ。

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